呼吸器内科診療科・部門案内一覧へ戻る
当科は患者さんにとっての最善の治療を提供することを目標に、救命救急センターに搬送される急性呼吸不全を含む呼吸器疾患全般の診療を行っています。
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検査・治療法の特徴
肺癌
診断での気管支鏡検査においては気管支鏡シミュレーターとガイドシース併用気管支内超音波断層法(EBUS-GS)を併用して診断精度の向上に努めるとともに、検査による苦痛を軽減するため鎮静を行っています。肺の末梢病変などで気管支鏡検査では診断が困難な症例は放射線科に依頼し、CTガイド下肺生検を行っています。検査後は肺癌ドライバー遺伝子検査(オンコマイン、Amoy、コンパクトパネルDNAなど)とPD-L1抗体の検索を行い、日本肺癌学会の診療ガイドラインに基づいて治療を行っています。治療方針の選択にあたっては当科の中だけでなく、呼吸器外科や放射線科とともに検討し、手術、放射線治療、薬物療法など、最適な治療を選択するよう、心がけています。新しい抗癌剤も積極的に導入しています。日常生活を大事にできるよう、がん専門看護師、緩和ケア専門看護師や緩和ケアチームなどとともに、様々な苦痛を緩和できるよう努めています。
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間質性肺炎・特発性肺線維症
間質性肺炎についてはその原因を検索し、膠原病などに関連した間質性肺炎、過敏性肺炎、あるいは原因が特定できない特発性間質性肺炎など、正確に診断することを心掛けています。診断に応じて、抗線維化薬、あるいはステロイドと免疫抑制薬などを選択して治療を行っています。
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その他の呼吸器疾患についても担当医と各部門のスタッフが協力し、患者さんやご家族に満足いただけるような医療を目指しています。呼吸器疾患が疑われ、診断や治療にお困りの患者さんがおられましたら、ご紹介ください。
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検査・手術実績
2024年度の年間入院患者数
疾病名 | 人 |
肺炎(誤嚥性肺炎含む) | 248 |
呼吸器悪性腫瘍(肺癌・胸膜中皮腫) | 154 |
肺癌検査入院(気管支鏡検査・CTガイド下生検) | 71 |
間質性肺炎 | 62 |
COVID-19 | 57 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 27 |
気管支喘息 | 21 |
胸膜炎 | 21 |
肺結核・非結核性抗酸菌症 | 7 |
気胸 | 7 |
その他 | 141 |
合計 | 816 |
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医師紹介

診療部長・第五内科部長
豊田 優子とよだ ゆうこ
徳島大学 平成14年卒業
専門分野呼吸器内科、間質性肺炎
指導医・専門医・認定医
日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本結核・非結核性抗酸菌症学会認定結核・抗酸菌症認定医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了

医師
森住 俊もりずみ しゅん
埼玉医科大学 平成23年卒業
専門分野
指導医・専門医・認定医
日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本内科学会認定内科医、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了

医師
石田 卓也いしだ たくや
香川大学 平成31年卒業
専門分野呼吸器内科
指導医・専門医・認定医
日本内科学会内科専門医、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了

医師
松村 有悟まつむら ゆうご
徳島大学 令和2年卒業
専門分野
指導医・専門医・認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了