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検査・治療法の特徴
前立腺がんの治療として、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法などを集学的に施行しています。手術療法としては、2014年3月からロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しており、200例以上の実績があります。放射線療法としては、外照射である、高精度放射線治療(リニアック)を、局所進行性前立腺がんなどを中心に施行しています。内分泌療法も数多く実施しており、去勢抵抗性前立腺がんに対するがん化学療法やアンドロゲン受容体シグナル経路阻害薬も積極的に導入しています。また、骨転移性去勢抵抗性前立腺がんに対するラジウム(223Ra)治療も放射線科医の協力のもと、実施しています。
腎がんの治療として、手術療法をはじめ、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬(およびこれら薬剤の複数を併用投与)の薬物治療も行っています。腎がんの原発巣の手術として、腹腔鏡下根治的腎摘除術、ロボット支援腹腔鏡下根治的腎摘除術を、また腫瘍径4㎝ 未満の腎がんに対しては、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を積極的に行っています。
尿路上皮がん(腎盂がん・尿管がん・膀胱がん)の治療として、限局がんであれば、手術治療を積極的に選択し、進行がんや転移を有するがんであれば、がん化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、抗ネクチン-4抗体微小管阻害薬複合体などの薬物治療も行っています。
良性疾患に対する手術治療も積極的に実施しています。前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺核出術(レーザー切除術)や尿路結石に対する経尿道的手術を実施しています。
2023年9月からは、上部尿路結石(尿管結石や腎結石)治療として経尿道的尿路結石手術を導入し、レーザー砕石術を開始しています。2023年は4例の実施でしたが、2024年は23例の手術を行いました。
腎がんの治療として、手術療法をはじめ、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬(およびこれら薬剤の複数を併用投与)の薬物治療も行っています。腎がんの原発巣の手術として、腹腔鏡下根治的腎摘除術、ロボット支援腹腔鏡下根治的腎摘除術を、また腫瘍径4㎝ 未満の腎がんに対しては、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を積極的に行っています。
尿路上皮がん(腎盂がん・尿管がん・膀胱がん)の治療として、限局がんであれば、手術治療を積極的に選択し、進行がんや転移を有するがんであれば、がん化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、抗ネクチン-4抗体微小管阻害薬複合体などの薬物治療も行っています。
良性疾患に対する手術治療も積極的に実施しています。前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺核出術(レーザー切除術)や尿路結石に対する経尿道的手術を実施しています。
2023年9月からは、上部尿路結石(尿管結石や腎結石)治療として経尿道的尿路結石手術を導入し、レーザー砕石術を開始しています。2023年は4例の実施でしたが、2024年は23例の手術を行いました。
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検査・診療実績
主な疾患と入院患者数
2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
腎癌 | 26 | 23 | 21 | 27 |
腎盂・尿管癌 | 14 | 13 | 19 | 3 |
膀胱癌 | 53 | 58 | 66 | 47 |
前立腺癌 | 105 | 78 | 82 | 79 |
前立腺癌の疑い | 31 | 20 | 28 | 25 |
前立腺肥大症 | 14 | 7 | 2 | 12 |
慢性腎臓病 | 27 | 20 | 13 | 9 |
バスキュラーアクセストラブル | 24 | 17 | 16 | 16 |
尿路性敗血症 | 46 | 36 | 36 | 35 |
総入院患者数 | 540 | 460 | 449 | 409 |
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主な手術・検査と手術件数
2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
根治的腎摘除術(開腹) | 2 | 1 | 1 | 0 |
腹腔鏡下根治的腎摘除術(ロボット支援手術を含む) | 7 | 3 | 2 | 4 |
ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術 | 8 | 5 | 4 | 9 |
腹腔鏡下補助下腎尿管全摘除術 | 3 | 3 | 5 | 0 |
尿管ステント挿入術(交換を含む) | 128 | 124 | 122 | 102 |
経尿道的膀胱腫瘍切除術 | 48 | 57 | 53 | 42 |
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術 | 23 | 21 | 24 | 20 |
レーザー前立腺核出術 | 5 | 2 | 2 | 11 |
前立腺生検 | 81 | 56 | 77 | 79 |
バスキュラーアクセス関連手術 | 86 | 61 | 47 | 22 |
総件数 | 402 | 367 | 403 | 352 |
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医師紹介

診療部長・第一泌尿器科部長・医療技術部長
奈路田 拓史なろだ たくし
徳島大学 平成3年卒業
専門分野泌尿器科全般
指導医・専門医・認定医
日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本透析医学会専門医・指導医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本性機能学会専門医、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了、指導医養成講習修了、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)

第一泌尿器科部副部長
細川 忠宣ほそかわ ただのり
徳島大学 平成18年卒業
専門分野がん診療
指導医・専門医・認定医
日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)、泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医、泌尿器da Vinci Si支援手術教育プログラム修了、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修受講済

医師
瀨戸 太介せと だいすけ
徳島大学 平成26年卒業
専門分野泌尿器全般
指導医・専門医・認定医
日本泌尿器学会専門医、
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修修了
泌尿器科部門では泌尿器科疾患全般にわたって診療を行っていますが、とくに尿路性器悪性腫瘍に対しては手術療法を中心に集学的治療を行っています。手術ではより侵襲の少ない、腹腔鏡下手術(腎・副腎の悪性腫瘍や腎・副腎の良性疾患に対する腎・副腎摘除術、膀胱悪性腫瘍に対する膀胱摘除術)、腹腔鏡補助下手術(腎盂尿管悪性腫瘍に対する腎尿管摘除術+膀胱部分切除術)、ロボット支援腹腔鏡下手術(前立腺悪性腫瘍に対する前立腺摘除術、腎悪性腫瘍に対する腎摘除術~腎部分切除術)を施行しています。
透析部門は末期腎不全症例や急性腎障害症例に対して、血液透析・濾過を施行しています。他院での透析患者さまにおいて、当院での治療(手術など)を要する患者さまの受け入れや緊急での血液透析導入必要症例など、年間に約150-200例ほど血液透析治療を行っています。バスキュラアクセス手術も多数行っています。