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【New】人工関節手術支援ロボット「ROSA Kneeシステム」の導入について

当院は、2021年12月に最新の人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee(ロザ・ニー)システム」を高知県で初めて導入しました。最先端の手術支援ロボットによる治療によって人工膝関節置換術における骨切りやインプラントの設置をロボットがアシストすることによって、低侵襲で合併症リスクの少ない手術をめざします。
【ROSAとは】
ROSA Knee は RObotic Surgical Assistantの略で人工膝関節置換術にて執刀医のサポートを行う手術支援ロボットになります。六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、患者の膝の位置を正確に把握し、人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5㎜単位、角度を0.5°単位で設定が可能となります。

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【手術支援ロボットについて】

「変形性膝関節症」の治療法の中で、変形した関節を人工関節に全て置き替える「人工膝関節全置換術」は、骨を削る量や人工関節をどのように設置するかにおいて、執刀医の経験・技術や感覚が担うところが大きいと言われています。この人間の感覚によって行われている重要な部分を、術中にロボットが評価計測を補助し、執刀医の骨切りや人工関節の設置位置をガイドすることで、より正確に精度の高い安定した手術を可能にするのが手術支援ロボットの役割です。「ロボットが自動的に動いて手術を行うの?」と思われるかもしれませんが、あくまで医師の執刀を補助する道具という位置づけとなります。

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【保険適用について】
ROSA Kneeは医療保険の適用ならびに臨床使用が認められた医療機器として承認されています。

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【期待されるメリット】
手術支援ロボットの活用によって、手術の精度が担保されることは、術後の患者さんの満足度の向上および人工膝関節の長期耐用性が期待されます。更には、あらかじめ決められた通りに微小なズレなく的確な骨切除ができるので、より少ない侵襲で患者さんの負担軽減につながる手術も可能となります。手術支援ロボットによる手術はまだ始まったばかりで、導入先の病院も限りがありますが、もし手術が不安で痛みを我慢している患者さんがおられるようでしたら、この手術支援ロボットを活用した手術という治療の選択肢があることを知って頂けましたら幸いです。正確で精度の高い手術によって、この先の人生が痛みから解放され、人生を楽しみながら健康寿命を延ばせる可能性があることを知って頂きたいと願っています。

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